内見とは?チェックリストに持ち物、時間、測る場所リストまで完全ガイド
気になる部屋を見つけたんですけど、内見って何をチェックすればいいかよくわからないんです。
どんなことに気をつければいいですか?
内見は、実際に住むイメージをする大切な機会ですね。
部屋探しは人生の大きなイベントの一つですから、しっかりと確認しましょう。
今回は、内見のチェックリストや持ち物、流れなど、詳しくご説明します。
賃貸の『内見』とは?
「内見」の目的と重要性
「内見」とは、物件を実際に見て部屋を見学することだよ。
部屋探しは、部屋探しサイトで気になる物件を探し、不動産会社に問い合わせて見学するのが一般的です。
実際に部屋を見学することを「内見」と言いますが、最近は、ルームツアー動画やZOOMなどで物件を確認できる「オンライン内見」が増えてきました。
実際に住む前に部屋の様子を確認できるので、契約後に「あれ、思ってたのと違う!」ってことにならないように、非常に重要なのでしっかり内見しましょう。
「内覧」と「内見」の違いとは?
内覧と内覧は同じ意味の言葉で、どちらも部屋を見学して、確認することです。
一般的に賃貸は「内見」、新築物件やモデルルームなど持ち家は「内覧」が使われることが多いです。
内見のタイミング/時期
引越し予定日の1~1.5か月前から「内見」するのがおすすめ
部屋探しでは、内見のタイミングがとても大切です。
なぜなら、不動産会社の営業さんは、契約につながりそうなお客さんを優先して対応しているので、すぐに契約に繋がらない可能性が高いお客さんには、あまり時間をかけたがらないのが現状です。
例えば、3月に引越したいのに、12月から「内見」を始めるのは、少し早すぎるかもしれません。部屋を仮押さえしてもらえる期間はオフシーズンで2~3週間ほど、引越しシーズン(2月/3月)は、すぐに決まるので、仮押さえすら出来ないこともあるからです。
そのため、早めの段階から部屋探しを始めることは大切ですが、具体的な引っ越し時期が決まっていない段階で、何度も「内見」するのは避けましょう。
「とりあえずどんな部屋があるか見てみたい」という気持ちもわかりますが、具体的な計画なしに内見を繰り返すと、不動産屋さんから『真剣に部屋を探している人ではない』と思われてしまう可能性があります。
計画を立てて、効率的に部屋探しを進めましょう!
内見の持ち物
部屋の情報/間取り図と、メジャー、便利な無料/標準アプリをダウンロードしておくのがおすすめ
部屋情報/間取り図
事前に不動産会社に頼んで、物件情報/間取り図を印刷してもらいましょう。
断られた場合には、部屋探しサイトの情報をコンビニで白黒印刷して、色ペンで書き込むと、あとで見返すときに便利です。
部屋ごとに情報がまとまれば、比較検討もしやすくなります。
一般的な良い/悪いではなく、あなたの判断で良い/悪いを書く
〇 日当たりが良い
✕ 日当たりが良い(暑すぎる)
✕ 駅から遠い
〇 駅から遠い(自転車で問題なし)
疑問を書いて↳の後に不動産会社の返答を書く
エアコンの補償は?
↳補償あり
↳確認中、後から返答予定
メジャー(3m以上) or 計測アプリ
ベッドやソファはもちろん、カーテンの長さまで測っておけば、後から慌てずに済みます。
100均で購入できるメジャー(3m以上)で、間取り図に書き込めば、より具体的なレイアウト計画が立てられます。
測る→書き込む→イメージする、この3ステップで、新生活のイメージが膨らみます!
実際に測るべき場所と測り方
- 洗濯機の位置に☒ →奥〇㎝×幅〇㎝
- 洗濯機の水道位置 →高〇㎝
- 冷蔵庫の位置に□ →奥〇㎝×幅〇㎝
- コンロ置き場 →奥〇㎝×幅〇㎝×高〇
- カーテン位置に↔ →高〇㎝×幅〇㎝
- コンセント →Ⓒ
- テレビ配線位置 →Ⓣ
- ネット配線位置 →Ⓝ
スマホアプリ【無料/標準アプリ】
カメラ
内装・設備の記録・見返すため
コンパス
方位確認・日当たり確認のため
MAP
周辺施設・駅の確認のため
ライト
照明が無かったり、部屋が暗い時のため
ペンorメモ
ペンなら、1枚の物件資料ごとに赤や青などの色ペンで書き込むと、情報がまとまって、後から見返した時に物件ごとに比較検討しやすくなります。
家具配置のシミュレーションアプリ
家具の大きさをチェックするアプリ
内見にかかる時間は?
1件の内見に2時間が目安、1日で3~4件がおすすめ
お部屋の「内見」には、移動や説明の時間も含めると、1部屋あたり2時間程度は見ておきましょう。
また、複数の部屋を効率よく「内見」するなら、事前に予約するのがおすすめです。
予約してないと、希望の時間に見れなかったり、見学できない場合もあります。
1日でたくさん内見しすぎると、どれがいいのかわからなくなりがちなので、物件数は3~4件が目安です。
内見の流れ
1日で複数の物件を効率よく比較検討するために、事前に予約をおすすめします。
現地で待ち合わせの場合もあるが、不動産会社の車で物件まで同行するのが一般的です。
実際に部屋を見て、営業マンから部屋の説明を受けます。
部屋が気になったなら、部屋の状況や契約条件など詳しい説明を受ける。
契約書の特約などの契約条件や内見で疑問に思った質問の返答がまだなら、内見した後にすぐ申し込みはしないことをオススメします。
引越しシーズン(2月~3月)以外なら部屋を仮押さえしてもらえることもあるので、相談してみよう。
内見のチェックポイント19選
①部屋の広さ
- 〇畳などの畳1枚のサイズが地域や築年数で違うことがある
- ㎡は建物の壁や柱部分の面積も含まれている
- 間取りや天井高、窓の大きさで部屋のイメージがだいぶ変わる
- ネットなどの写真は広角レンズや拡大したりもする
- 以上から、自分で見たり置く予定の家具などをシミュレーションすることが一番良い
- 大事なのは大きさではなく、自分の生活スタイルにあった家具を置いて快適に暮らせるか
②日当たり・風通し
- 窓が南側にあっても隣の家が近くて日当たりが悪いこともある
- 日当たりや通しが悪いと結露(水滴)やカビが発生しやすい
- 日当たりが一番悪い壁の角や窓サッシに結露やカビが無いかチェック
- 収納の奥に結露やカビが無いかチェック
- すでに結露やカビがあれば営業マンがどんな言い訳しても入居中にも発生する
- 自分の荷物や洋服がカビまみれになるので注意!
③水まわり
- キッチン・お風呂・洗面台のこと
- 冷蔵庫置き場の大きさをチェック
(壁際に5㎝ほどの隙間とドアを開けても大丈夫か) - もしも水が出るならシャワーの水圧をチェック
- 空室が長いとにおいが出ることがあるが故障ではない。
- トラップと呼ばれる部分の水が蒸発して下水のにおいがでる
- 水を入れたらにおいは収まる
④ネット回線や電波状況
- スマホの電波と、インターネットの配線について確認しましょう
- 電波はリビング・お風呂・寝室など、生活で使う可能性が高い所をチェック
- ネット無料は全部屋を1回線で対応かを確認。1回線なら選ばない
- ネットは光回線が開通可能か、オーナーの承諾はあるかをチェック
- 口頭だけではなく、後から必ずメールなど記録に残して確認
- Wi-Fiをメインで使うならホームルーターもオススメ
- Wi-Fiの機械もホームルーターもコンセントと置く場所が必要
⑤洗濯機置き場
- 現在の洗濯機のサイズを測って置けるか確認
- ドラム式は水道蛇口の高さ位置で置けないこともあるので要チェック
- 新しく買う場合には洗濯機置き(防水パン)のサイズチェック
- 室外の場合には洗濯機の排水がどこに流れるかチェック
⑥収納スペース
- 賃貸の収納スペースは基本的に少ない
- 収納が多い部屋は家賃が高い
- 引越しで持っていく荷物をそもそも少なくする
- 衣服を預かってくれるクリーニングサービスや、おもちゃや靴のサブスクなど収納術も利用するのが大事!
⑦ベランダ・バルコニー
- 掃き出し窓を開けた時のにおいや音をチェック
- 外から見られたり登ってこれないかをチェック
- カーテンレールが付いてるかチェック
- カーテンの枚数とサイズ、レールを買う必要があるかチェック
- ベランダの前が道で交通量が多いと洗濯ものが排気ガス臭が移る
- 隣室の洗濯モノ柔軟剤の臭いなどが気持ち悪くないか
- ベランダでタバコを吸うのはクレームになるのでダメ
⑧設備の状況確認
- エアコン、照明、インターホン、室内乾燥機など、実際に動くかチェック
- ガスは都市ガスかプロパンガスかチェック
- 照明がある地域/自分で買う地域がある
- 前入居者が置いていったモノ(保証なし)か設備(保証あり)が大事
- 設備なら壊れたらオーナー負担で修理してくれる
- 口頭だけではなく、後から必ずメールなど記録に残して確認
⑨コンセントの位置や数
- 間取り図にコンセントとTV・ネットの場所を書き込もう
- ⒸやⓉなど自分で分かればOK。
- 特にキッチンとリビングはコンセントが足りなくなりがち
- コンセントを基準に家具配置を決めると延長コードなどがいらなくなる
⑩玄関ドア・室内ドア
- 玄関ドアはドアクローザー(ゆっくり閉まる)やドアストッパー(開けたまま固定できる)が付いているのがオススメ
- 室内ドアを開け閉めして壊れていないかチェック
⑪「キズ・汚れ」チェック
- ハウスクリーニングをした後なのであれば基本的にそのままの状態で借りる
- 修理予定か、そのままかを必ずメールなどで確認して記録に残す!
- 営業マンがなんと言おうが、自分で入居チェックしないと危険
- 退去時に最初からあったキズや汚れを請求されたくなかったらチェック
⑫「騒音」チェック
- 部屋の真ん中で手を拍手をする
(防音が高いと音が響く) - 壁際で聞き耳を立ててみる
(出来れば家にいる時間を確認) - 建物の構造をチェック
(鉄筋コンクリートは防音性が高い) - 部屋の位置をチェック
(角部屋や階段側は騒音リスク低い) - 隣室の間取りをチェック
(リビングや寝室が隣同士は注意) - 共有スペースの掲示板をチェック
(騒音の張紙がないかを確認)
⑬「におい」チェック
- 共有部分や隣室の換気扇口からタバコ臭がしないかチェック
- ベランダで隣室から柔軟剤や芳香剤の臭いがしないかチェック
- 近隣の飲食店のにおいがしないかチェック
- 隣室・近隣のにおいはどうしようもない
- 通勤電車や他人の家で「におい」が気になる方は特に注意!
⑭ろうか・階段・エレベーター
- 荷物や私物、自転車などが置かれていないかチェック
- 出来れば共用部分の電気が切れていないか夜にチェック
- 部屋の外に荷物があったり、キレイに掃除が行き届いていない場合には要注意!
⑮ポスト・宅配ボックス
- チラシが散らかっていたり壊れていないかチェック
- 自分が見る部屋のポストにチラシが溜まってるかチェック
- 宅配ボックスは、他住人が勝手に占有してるか空けてチェック
- すでに住んでいる住人の質がわかる
- 鍵付きか100均のカギを付けれるタイプがオススメ
⑯共有スペースの掲示板
- 「夜間の騒音トラブルの通知」「廊下の荷物撤去のお願い」などをチェック
- 騒音などトラブルの状況が把握できます。用紙が古かったりいくつもあると要注意!
⑰駐車場・駐輪場
- 自分の駐車スペースの場所と大きさをチェック
- 車は絶対に一度は停めてみる
- 出来れば両隣の車が停まった状態を確認
- 隣の車が大きいと駐車が難しかったり停めれないトラブルになるので要チェック!
⑱ゴミ置き場
- 散らかっていないか収集日以外のゴミが無いかチェック
- すでに住んでいる住人の質がわかる
⑲最寄り駅までの距離や雰囲気
- 部屋情報の〇分は直線距離の80m=1分
- 坂や信号などは考慮されていないので一度は歩こう
- 駐輪場の空き状況や周りの雰囲気も分かる
内見チェックリスト
【ダウンロード A4サイズ】
【賃貸】内見チェックリストの活用例
事前に不動産会社に頼んで、物件情報/間取り図の裏面を印刷してもらいましょう。
断られた場合には、コンビニで白黒印刷して、色ペンで書き込むと、情報がまとまって後から見返した時に物件ごとに比較検討しやすくなります。
内見で信頼できる営業マンの見極め方
賃貸のトラブルは、国民生活センターへの相談件数が2023年度に3位になるなど、決して珍しいものではありません。なかには、悪質な営業マンによるトラブルも報告されています。
嘘や不確かな情報を伝える営業マンは、契約時に思わぬ特約を追加させたり、余計な費用を請求したりする可能性が高いです。
また、契約後に設備故障の放置したり入居後トラブルのリスクもあるので、営業マンの変更か他の不動産会社を選ぶことをおすすめします。
安心して新生活を始めるために、内見の営業マンの対応をよく観察し、信頼できる相手かどうかを見極めることが大切です。
営業マンの対応や質問の答えをよく見て、信頼できる営業マンを選びましょう。
不動産営業マンの対応チェックポイント
- メリットしか言わない
- めんどくさがる
- 質問にテキトー返答・確認をしないで返答
- 契約内容や質問に答えてないのに契約を急かす
不動産営業マンを見極めるための質問
「資格をお持ちですか?」
不動産の契約や重要事項の説明は、資格が無いと出来ない仕事です。宅建士や賃貸不動産経営管理士といった資格を持っているなら、知識をしっかりと学んでおり、安心して相談することができます。
また、資格を持っているかどうかだけではなく、資格取得に向けて積極的に努力しているかどうかも重要です。宅建士や賃貸不動産経管理士という資格は、仕事をしながら取得するにはとても大変な労力が必要なので、勉強中でも仕事に対する熱意や誠実さの目安になります。
「この物件はいつから空室ですか?」
営業マンの説明と内見した状況を比較して食い違いが無いか確認すると誠実さの目安になります。
説明内容と状況が一致しない場合には、営業マンが物件のことを良く知らなかったり、誤魔化している可能性が高いです。
- 集合ポストのチラシ溜まり具合
- トイレの便器に水が溜まっているか
「ハウスクリーニング費用は入居者が負担?いくらですか?」
営業マンの説明と契約書の見本を比較して食い違いが無いか確認すると誠実さの目安になります。
契約内容や特約は入居者を募集するタイミングで決まっているので、教えてもらえなかったら誤魔化している可能性が高いです。
「手付金/一時金は、もしキャンセルしたら返金しますか?」
営業マンの説明で誠実さの目安になります。
不動産の料金は、洋服屋さんやレストランと一緒で成功報酬型です。
重要事項説明を受けたとしても、契約書にサインをしていなければ、他の名目でも手付金/一時金は全額返金です。
営業マンの対応や質問への返答を誤魔化したりしてきたら、営業マンの変更か他の不動産会社を選ぶことをおすすめします。
内見して即決は危険!後悔しないための理由
内見して気に入った部屋を見つけた時、すぐに契約を決めたくなりますよね。
でも、ちょっと待ってください!部屋の広さや間取りなど、見た目で気に入ったからといって、安易に契約するのは危険なんです。
なぜなら、内見では部屋のハード面(広さ、間取り、設備など)しか確認できず、ソフト面(契約内容、特約、オプション)がわからないからです。
これからあなたが住む上で重要なことがたくさん書かれていて、内容次第では契約をしない条件もあるでしょう。
しかし、内見の時に不動産会社の人が、契約書を準備することはほとんどありません。そのため、内見しながら契約書の内容を詳しく確認することは難しいんです。
「この部屋、気に入った!」と思っても、契約書の内容をしっかり確認してから契約しましょう。契約書の内容と、不動産会社営業マンの説明に違う部分はないか、不利な条件が隠れていないかを確認することが大切です。
もし、「契約書のコピーは申込後しか渡せない」と言われても、心配はいりません。申し込み後でも内容を確認して納得できなければ、契約をキャンセルできます。
契約前のキャンセルなら、仮押さえ金(内金)や初期費用は必ず返ってきますし、今後の保証会社に通りにくくなることもありません。
部屋を決めるのに「内見」は重要だけど、部屋の広さや間取り・設備などのハード面しか分からない状況で、すぐに決めるのは危険!
これから数年間住むことになる部屋ですから、焦らずに、しっかりと確認をして、後悔のないお部屋探しをしてくださいね
契約前に必ず確認すべき10のポイント
- 入居日はいつから?いつまでに?
- 契約書のコピーはいつもらえる?
- 敷金に償却や敷引きはある?
- 契約書は定期借家契約?
- どんな特約がある?
- ハウスクリーニング費用負担はある?
- カギ交換料・畳交換料はかかる?
- 更新料/事務手数料はある?何年更新?
- 退去の連絡は1ヶ月前か?
- 短期解約違約金はあるか?
失敗しない部屋探しのコツ!
敷金って何ですか?
保証会社は入らないといけないですか?
何も知らないカモが来た。
ぼったくりしやすそうだ。
前知識がないと、ぼったくりリスクが高まります。
失敗しないために、知識をつけておきましょう。
失敗しない部屋探しの前知識
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