内見|持ち物とポイント確認したいこと|変な住人が住んでない?

部屋を見る時ってどこをチェックしたらいいですか?

騒音トラブルは避けたいので変な住人がいないか分かりませんか?

内見の心構え
部屋情報などで自分で調べてから見たい物件を絞って行きましょう。

借りる気が無い勉強や経験のためなどの冷やかし行為に営業マンは敏感です。
借りる気が無い人のために営業マンが売上にならない案内で1日を費やし、何日も部屋を代わりに探そうとはしません。
また、引越し時期が3月からでそれまでの家賃を払うつもりもないのに12月に内見をするのも常識的ではありません。
部屋を決めて、押さえてくれる期間は平均2~4週間程度。
その期間で契約手続きから引越しをしていきます。
勉強や経験・早めの行動のつもりでも、あなたの行動が原因でクレーマー扱いのひどい対応をされないように、予算・引越し時期の予定ぐらいは決めておくとスムーズです。
予定は未定なので、後から状況や内容によって変更していくと良いですね。
絶対に予約をする
今から○○って部屋を見たいのですが

現在、職員が他のお客様を案内中ですので、1時間ほど~

部屋を見て回るのにかかる時間は移動や室内のチェック、内容の確認を含めると1日かかるイベントです。
自分の休日で複数の部屋をまとめて効率的に見たいなら予約は必須!
1日に多くて3~4件がベスト
見過ぎたら情報が多すぎてわからなくなります。
事前に見たい部屋をチェック・予約をして準備を整えましょう。
営業マンの見極めは大事!
賃貸トラブルは国民生活センターへの相談件数が2022年度の日本中の全相談件数で3位の32,707件も報告があります。
案内してもらう営業マンが悪質な場合もあるので信用できる営業マンか質問の答えや対応を見て判断しましょう。
嘘やテキトーが多いなら関わらないのが一番!案内が終わったら逃げましょう。
退去時にクリーニング費用が掛かったりするデメリットなどを隠したまま契約日になって強要されたら新生活が台無しになってしまいます。
他の営業マンに変更するか別の不動産業者を選びましょう。
営業マンに質問例
- 「退去時の清掃費などかかりますか?いくらですか?」
-
契約書のコピーやメールで確認しましょう。
確認をして嘘があったり誤魔化していたら要注意!
- 「空き室の期間はどれくらいですか?」
-
ポストのチラシのたまり具合・水回りの臭い・トイレ便器の水が無いなどで判断できます。
チラシがいっぱいなら数か月は空いています。
- 「近くにオススメのスーパーはありますか?」
-
答えられない・後から嘘だと分かったらその部屋に来たことが無い・仕事に興味が無いのどちらかです。
どちらもあなたの部屋探しにはふさわしくないのではないでしょうか?
- 「宅建とか賃貸管理士の資格って持ってますか?」
-
宅建士・賃貸不動産経営管理士の資格が無い営業マンは契約をすることが出来ない素人以上プロ以下
免許が無くても資格を取ろうと頑張っている姿勢と無くても大丈夫というバカで判断できます。
基本的にその日に決めない・申込みをしない
不利な条件などが後からあっても即決するお気に入りでなければ一度持ち帰って考えましょう。
借りたら数年間はその部屋で生活をしていくことになります。
必ず、契約書コピーや疑問に思って営業マンに聞いた返答も確認してから決めましょう。
契約書のコピーや交渉は申込後にしか出来ないのであれば、申込みをしてから確認して判断。
契約前であればキャンセルしてもお金はかかりません。お金を預けていても絶対に返金出来ます。

失敗しない内見の方法
準備する持ち物
❶スマホのアプリ
- カメラ機能
- コンパス機能
- MAP機能・周辺地図
- ライト機能・懐中電灯
❷色ペン、えんぴつ
(スマホのメモ機能もOK)
❸部屋情報・間取り図
(営業マンからもらうことが多い)
❹3m以上のメジャー
(スマホの計測アプリもOK)
営業マンに確認したい内容
部屋情報に書かれていないが、入居者負担の特約や短期解約違約金などがたくさんあります。
敷金や礼金と同じように部屋を決めるための重要な内容ですので、必ず確認しましょう。
相場より安くて特約も無くて築浅で設備もしっかりした100点の部屋はありませんが、今ある部屋の中から点数の高い部屋から選ぶと満足度は高くなります。
いくつか見た部屋にそれぞれの点数を付けて高得点の部屋を探せるといいですね。
- 入居日はいつから?いつまでに?
- 契約書のコピーはいつもらえる?
- 敷金に償却や敷引きはあるか?
- 契約書は定期借家契約か?
- どんな特約があるか?
- ハウスクリーニング費用負担はある?
- カギ交換料・畳交換料はかかる?
- 更新料・更新事務手数料はかかるか?何年で更新か?
- 退去の連絡は1ヶ月前か?
- 短期解約違約金はあるか?
負担があるからダメではありません。敷金や礼金のように自分が負担する金額を把握して選ぶ判断材料にするためです。

内見中にメモする内容
部屋情報の間取り図に情報を書き込んで裏面にメモするのがオススメ
たくさんの部屋を見ると、どの部屋の情報かわからなくなるので部屋情報1枚にまとまってると把握しやすい
間取り図に情報を書き込む
営業マンからもらった部屋情報が白黒なら自分のメモが見やすい色ペンで間取り図に、長さやコンセントの位置を書き込みましょう。
家に帰って引越後にどうやって家具・家電を配置するか想像する時に必要です。
コンセントがこっちにあるからソファーはこっちかな??

- 洗濯機の位置に☒ →奥〇㎝×幅〇㎝
- 洗濯機の水道位置 →高〇㎝
- 冷蔵庫の位置に□ →奥〇㎝×幅〇㎝
- コンロ置き場 →奥〇㎝×幅〇㎝×高〇
- カーテン位置に↔ →高〇㎝×幅〇㎝
- コンセント →Ⓒ
- テレビ配線位置 →Ⓣ
- ネット配線位置 →Ⓝ
↔や☒など自分が分かればOK
裏面にメモ
あなたが良い・ダメと思ったポイント、営業マンに聞いた内容とその返答を箇条書きで後から見直すことを前提に書き込みましょう。
最初に〇や?などを付けると案内中にどう感じたかを後から判断がしやすいです。
大事な内容や確認中の返事は後からメールにしてもらいましょう。
- 〇 日当たりが良い
- ✕ 駅から遠い
- 〇 駅から遠いが自転車で問題なし
- ? エアコンは補償がある?
質問を書いて↳の後に相手の返答
- ↳補償あり
- ↳確認中、後から返答予定
一般的な良い/悪いではなく、あなたの判断で良い/悪いを書く

内見チェックポイントの解説
室内
- ❶部屋の広さ
-
- 〇畳などの畳1枚のサイズが地域や築年数で違うことがある
- ㎡は建物の壁や柱部分の面積も含まれている
- 間取りや天井高、窓の大きさで部屋のイメージがだいぶ変わる
- ネットなどの写真は広角レンズや拡大したりもする
- 以上から、自分で見たり置く予定の家具などをシミュレーションすることが一番良い
- 大事なのは大きさではなく、自分の生活スタイルにあった家具を置いて快適に暮らせるか
家具配置をシミュレーション
家具の大きさをカメラ越しチェック
- ❷日当たり・風通し
-
- 窓が南側にあっても隣の家が近くて日当たりが悪いこともある
- 日当たりや通しが悪いと結露(水滴)やカビが発生しやすい
- 日当たりが一番悪い壁の角や窓サッシに結露やカビが無いかチェック
- 収納の奥に結露やカビが無いかチェック
- すでに結露やカビがあれば営業マンがどんな言い訳しても入居中にも発生する
- 自分の荷物や洋服がカビまみれになるので注意!
- ❸水まわり
-
- キッチン・お風呂・洗面台のこと
- 冷蔵庫置き場の大きさをチェック
(壁際に5㎝ほどの隙間とドアを開けても大丈夫か) - もしも水が出るならシャワーの水圧をチェック
- 空室が長いとにおいが出ることがあるが故障ではない。
- トラップと呼ばれる部分の水が蒸発して下水のにおいがでる
- 水を入れたらにおいは収まる
- ❺洗濯機置き場
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- 現在の洗濯機のサイズを測って置けるか確認
- ドラム式は水道蛇口の位置で置けないこともあるので要チェック
- 新しく買う場合には洗濯機置き(防水パン)のサイズチェック
- 室外の場合には洗濯機の排水がどこに流れるかチェック
- ❻収納スペース
-
- 賃貸の収納スペースは基本的に少ない
- 収納が多い部屋は家賃が高い
- 引越しで持っていく荷物をそもそも少なくする
- 収納の多い部屋の家賃が高い場合には収納サービスも検討
- ❼ベランダ・バルコニー
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- 掃き出し窓を開けた時のにおいや音をチェック
- 外から見られたり登ってこれないかをチェック
- カーテンレールが付いてるかチェック
- カーテンの枚数とサイズ、レールを買う必要があるかチェック
- ベランダの前が道で交通量が多いと洗濯ものが排気ガス臭が移る
- 隣室の洗濯モノ柔軟剤の臭いなどが気持ち悪くないか
- ベランダでタバコを吸うのはクレームになるのでダメ
- ❽設備の状況
-
- エアコン、照明、インターホン、室内乾燥機など、実際に動くかチェック
- ガスは都市ガスかプロパンガスかチェック
- 前入居者が置いていったモノ(保証なし)か設備(保証あり)が大事
- 設備なら壊れたらオーナー負担で修理してくれる
- 口頭だけではなく、後から必ずメールなど記録に残して確認
- ❾コンセント等の位置や数
-
- 間取り図にコンセントとTV・ネットの場所を書き込もう
- ⒸやⓉなど自分で分かればOK。
- 特にキッチンとリビングはコンセントが足りなくなりがち
- コンセントを基準に家具配置を決めると延長コードなどがいらなくなる
- ❿玄関ドア・室内ドア
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- 玄関ドアはドアクローザー(ゆっくり閉まる)やドアストッパー(開けたまま固定できる)が付いているのがオススメ
- 室内ドアを開け閉めして壊れていないかチェック
- ⓫内装のキズ・汚れ
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- ハウスクリーニングをした後なのであれば基本的にそのままの状態で借りる
- 修理予定か、そのままかを必ずメールなどで確認して記録に残す!
- 営業マンがなんと言おうが、自分で入居チェックしないと危険
- 退去時に最初からあったキズや汚れを請求されたくなかったらチェック
- ⓬騒音チェック
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- 部屋の真ん中で手を拍手をする
(防音が高いと音が響く) - 壁際で聞き耳を立ててみる
(出来れば家にいる時間を確認) - 建物の構造をチェック
(鉄筋コンクリートは防音性が高い) - 部屋の位置をチェック
(角部屋や階段側は騒音リスク低い) - 隣室の間取りをチェック
(リビングや寝室が隣同士は注意) - 共有スペースの掲示板をチェック
(騒音の張紙がないかを確認)
どれだけ対策をしても『完璧』な防音はありません。
隣室側には家具を置いてベッドを置かないことや、防音カーテンなど自分にあった対策を組み合わせてみましょう。
- 部屋の真ん中で手を拍手をする
- ⓭におい
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- 共有部分や隣室の換気扇口からタバコ臭がしないかチェック
- ベランダで隣室から柔軟剤や芳香剤の臭いがしないかチェック
- 近隣の飲食店のにおいがしないかチェック
- 隣室・近隣のにおいはどうしようもない
- 通勤電車や他人の家で「におい」が気になる方は特に注意!
外・共有スペース・駐車場の解説
- ⓮ろうか・階段・エレベーター
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- 荷物や私物、自転車などが置かれていないかチェック
- 出来れば共用部分の電気が切れていないか夜にチェック
部屋の外に荷物があったり、キレイに掃除が行き届いていない場合には要注意!
- ⓯ポスト・宅配ボックス
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- チラシが散らかっていたり壊れていないかチェック
- 自分が見る部屋のポストにチラシが溜まってるかチェック
- 宅配ボックスは、他住人が勝手に占有してるか空けてチェック
- すでに住んでいる住人の質がわかる
- 鍵付きか100均のカギを付けれるタイプがオススメ
- ⓰共有スペースの掲示板
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- 「夜間の騒音トラブルの通知」「廊下の荷物撤去のお願い」などをチェック
- すでに住んでいる住人の質がわかる
騒音などトラブルの状況が把握できます。用紙が古かったりいくつもあると要注意!
- ⓱駐車場・駐輪場
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- 自分の駐車スペースの場所と大きさを確認しましょう。
- 車は絶対に一度は停めてみる
- 出来れば両隣の車が停まった状態を確認
隣の車が大きいと駐車が難しかったりムリなこともあるので要チェック!
- ⓲ゴミ置き場
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- 散らかっていないか収集日以外のゴミが無いかチェック
- すでに住んでいる住人の質がわかる
- ⓳最寄り駅までの距離や雰囲気
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- 部屋情報の〇分は直線距離の80m=1分
- 坂や信号などは考慮されていないので一度は歩こう
- 駐輪場の空き状況や周りの雰囲気も分かる
ひとこと まとめ
一度、部屋を決めたら数年間は住んでいく大事な場所。
チェックするところは多いけどチェックをすることで、これからの自分のために満足度が高い部屋を選べるといいですね。
