退去立会いをしないほうがいい理由!
退去立会いって必要ですか?
たくさんのサイトで立会いをしないとデメリットがある、退去費用を高額請求されるって書いてます。
「立会いが必要」と書いてるのは不動産会社のサイトではありませんか?
立会いをしても退去費用の高額請求はされますし、逆にデメリットしか無いので絶対にオススメしません。
退去立会いしないほうがいい理由
退去立会いは、時間と労力の無駄どころか、思わぬ落とし穴に陥る危険が潜んでいます。
なぜなら、立会いの短い時間に、素人である入居者が請求書の内容を精査し、その正当性を判断するのは不可能だからです。
立ち会いをする不動産会社は、貸主/大家さん負担のリフォーム代まで入居者に請求するケースが少なくありません。
さらに立会いの場で、高額な請求書を提示され、慌ててサインさせられる可能性も十分に考えられます。
短い時間で焦らされ、請求の根拠や明細も確認できずに、不当な請求をされるリスクを考えると、退去立会いはしないほうがいいでしょう。
「退去立会いは大事」は不動産会社の悪質な手口
賃貸物件における退去立会いは、部屋のキズ・汚れを確認し、誰がその修繕費用を負担するのかを決めるものです。
入居前の傷も確認せず、『キズが有った/無かった』の水掛け論で、入居者が不利になるような状況を作りたい。
大家さんが負担すべき経年劣化も入居者に請求して、ご機嫌取りをしたい。
賃貸のガイドラインを無視した高額な請求書に、入居者のサインをさせたい。
不動産会社が「退去立会いは大事」と主張する裏には、こんな本音が隠されています。
つまり、退去立会いは入居者からお金を巻き上げるための手段にすぎません。
しかも立会いをしても/しなくても、高額な請求をされるにもかかわらず、 立会いをしない場合だけ高額請求されると誤認させる表現を多くの不動産会社側ホームページが掲載しています。
このような悪質な情報発信サイトの運営会社、記事を書いてる専門家は信用しないようにしましょう。
「退去立会い」法律で義務では無い
契約書や退去届に明記されている場合、またはあなたが了承した場合を除き、退去立会いに応じる義務はありません。
ただし、不動産会社の中には、あたかも退去立会いが義務のような発言をする悪質なケースがあります。
このような不動産会社は、高額な退去費用を請求してくる可能性が高く注意が必要です。
法的に立会いの義務がなく、必要なやりとりはメールで十分できます。
むしろ立会いをすると、正確な明細が分からない高額な請求をされるリスクが高まります。
退去立会いが必要か確認方法
退去立会いする時の対策
退去立会いメリット/デメリット
一般的に言われる「退去立会い」メリット
高額請求に反論できる
退去立会いは、「高額請求にその場で反論できる」と、一見メリットがあるように見えますが大きな間違いです。
実際には、あなたの反論は不動産会社の豊富な経験と専門知識で圧倒され、不当な請求か判断できずに認めさせられるリスクが極めて高いです。
また、退去立会いをせずともメールで高額請求に反論でき、請求内容をじっくり確認して、根拠に基づいた反論を準備する時間を取ることができます。
イスの擦り傷は入居者の負担になります。
生活キズは大家さん負担でおかしいです。
このキズは生活キズでは無く、特別損耗で通常損耗ではありません。
ガイドラインでイスの擦り傷は生活キズだと書かれており、入居者負担は無し/大家さん負担、不動産会社の嘘です。
しかし立ち会い中に、不動産会社の嘘すべてに反論できますか?
もしも、サインをしてしまったら取返しもつきません。
退去費用の交渉ができる
退去立会いは、「退去費用の交渉ができる」と、一見メリットがあるように見えますが大きな間違いです。
実際には、入居者が負担する必要のない修繕費用を、さも入居者の責任であるかのように見せかけて請求されるケースが多く、不当な請求の交渉に応じると、かえって負担が増えるリスクが極めて高いです。
また退去立会いをせずともメールで交渉はでき、入居者負担なのかを確認して、根拠に基づいた反論を準備する時間を取ることができます。
クロスと繋がる巾木の取り換えが必要です。
巾木は壊してないので大家さん負担では?
クロスの張替えには巾木を一緒に取り換えなければならず、クロスとセットだと判断され、入居者の負担です。
しかし、大家さんに3万円を1万円に交渉してあげますが、どうしますか?
クロス張替えで巾木を一緒に張り替えるのは、見た目をキレイにするリフォームにあたり、入居者負担は無し/大家さん負担、不動産会社の嘘です。
しかし立ち会い中に、不動産会社の嘘すべてに反論できますか?
もしも、サインをしてしまったら取返しもつきません。
「退去立会い」デメリットは多い!
サインを強要されたり虚偽や恫喝といった行為は、残念ながら退去立会い時において決して珍しいことではありません。
NPO法人の賃貸トラブルたすけ隊には、退去立会いで、「カギ返却の意味しかない」と嘘の説明で請求書にサインをさせられ、高額な退去費用を請求されることになった。
女性の一人暮らしの方が男性数人に囲まれ、恫喝や強要を受けて恐怖のあまりサインをさせられたという相談が後を絶ちません。
一度サインをしてしまうと、たとえ嘘や強要されたものであったとしても、その事実を証明するのは非常に困難で、ほとんどが泣き寝入りです。
結果、サインをした事実から家賃保証会社の取り立てを受けたり、連帯保証人にクレーマーだと連絡される可能性もあります。
このようなトラブル事例から、退去立会いはしない方がいいです。
【退去立会いでサインは泣き寝入り】
退去立会いは、しても/しなくても高額請求のリスクにさらされています。
負担しなくて良い『生活キズ』の修理代まで請求され、汚したクロスなど負担部分があったとしても、減価償却の計算もされず、過大な範囲分まで全額請求されるケースは後を絶ちません。
その場で判断を迫られたり、言いくるめられたりする可能性から、退去立会いはしない方がいいです。
退去立会いの場で、不動産会社の豊富な知識と経験に、あなたは太刀打ちできるだけの準備が出来ていますか?
不動産会社は、日々多くの退去立会いに関わって知識を増やし、様々なケースに対応してきた経験があります。
一方、あなたは一生に何度もない退去立会いの経験だけでしょう。
この知識と経験の差が大きな不利に繋がり、不動産会社の言いなりになる理由です。
その場で判断を迫られたり、言いくるめられたりする可能性から、退去立会いはしない方がいいです。
退去時に入居者が負担する費用(原状回復費用)で適正な金額を求める場合、入居前と現状の写真と照らし合わせる時間を要する作業が必要です。
しかし、多くの不動産会社の「退去立会い」では、15分~30分で立会いを済ませようとし、入居者の負担ではないキズ汚れを、さも入居者の負担のように主張し、ぼったくり請求をしてくるケースが少なくありません。
入居者は、不動産会社や貸主/大家さんが提示しなければならない入居前の写真などの証拠もないまま、水掛け論や不当な請求に応じざるを得ない状況に追い込まれます。
また、証拠を出すように伝えても、退去立会いに契約書や入居前の写真を準備していないことがほとんどです。
根拠の無い請求をされ、証拠を求めても後日対応になるなら、入居者にとって退去立会いは無意味・二度手間でメリットがありません。
証拠も準備せずに判断を迫られたり、言いくるめられたりする可能性から、退去立会いはしない方がいいです。
キズ汚れが入居前/入居中で揉めたら?
退去時に、部屋の傷や汚れを巡り、不動産会社や貸主/大家さんとの間でトラブルに発展することは少なくありません。
ここの、不動産会社や貸主/大家さんの「入居前にキズは無かった」という主張には、その事実を明確な証拠で立証する責任を負います。
入居者がキズ汚れをつけたと相手が証明できない限り、修繕費用を負担する義務はありません。
入居前のキズだ VS 入居中のキズだ
入居前からキズがありました。
ありません。証拠を出してください。
証拠を出すのは請求する不動産会社と大家さん側の責任です。
入居時にキズが無かったことがわかる証拠を出してください。
証拠はないが、入居中の傷なのは確か。
証拠が無いのに請求するなら架空請求詐欺だと判断し、このやりとりを証拠にします。
○○不動産の正式な回答ですね?
・・・
証拠が無い状態で議論しても決着はつかず、折衷案にしようとしてくるよ。
相手側の主張を記録に残して対策をしよう。
もしも、入居者がつけたキズ汚れがあっても、新品で全額負担する必要はありません。
例えば、クロスを傷つけた場合、そのクロスが新品から経年劣化により価値が減った分だけを負担すればよく、残りは貸主/大家さんの負担です。
つまり、全部で10万円のクロス張り替えが必要でも、入居者は1円の負担で済むケースが多く、これを減価償却といいます。
この場合、入居者が負担する適正な金額は、不動産会社と自分で取った業者見積もりを比較確認して、そこから減価償却をしなければ分からず、数日を要する作業です。
しかし、多くの不動産会社の「退去立会い」では、15分~30分で立会いを済ませようとし、さも入居者に全額負担する責任があると主張し、ぼったくり請求をしてくるケースが少なくありません。
ぼったくり請求や、適正か確認するにも後日対応になるのであれば、入居者にとって退去立会いは無意味・二度手間でメリットがありません。
ぼったくりを迫られたり、言いくるめられたりする可能性から、退去立会いはしない方がいいです。
退去時に入居者が負担する費用(原状回復費用)の適正な金額を出すには、業者に見積りをとり、入居前と現状を比較して、入居者と大家さんの負担を分け、減価償却をしないと分からない非常に時間のかかる作業が必要です。
具体的には、ハウスクリーニングや修繕の業者に部屋を次の入居者を募集する状況にする費用の見積もりを取ります。
次に、入居前の状況写真と退去時の現状を見比べ、一つ一つ入居者負担と大家さん負担に分けます。
この段階で、入居者や大家さんに確認が必要で、より時間がかかることもあります。
その後、入居者負担と大家さん負担を業者の見積りと照らし合わせて、さらに減価償却まで計算・考慮した結果、入居者が負担する適正金額の費用(原状回復費用)がわかります。
これらの作業を、退去立会いの短い時間内で行うことは現実的に不可能です。
にもかかわらず多くの不動産会社は、退去立会いの場で貸主/大家さんの負担まで入居者に請求しようとするケースが見られます。
以上のことから、退去立会いは入居者にとって不利な状況に自ら飛び込むようなもので、わざわざ現地まで足を運び、短時間で判断を迫られる状況は、入居者にメリットは全くありません。
むしろ、不当な請求を受けるリスクを高める行為と言えるでしょう。