ペット可賃貸の探し方・契約・退去費用の完全ガイド
今からペットを飼う予定ですが、注意点はありますか?
はい。まず、賃貸のペット可のほとんどは小型犬1匹のことを指します。
多頭飼いや猫は断られることが多いですね。
そうですよね。猫を飼いたいのですが、猫のペット可物件がありません。
他にも、ペット可だと退去費用が凄い高くなるって聞くので、契約の内容や退去費用も不安です。良い探し方はありませんか?
はい。この記事では、ペットと一緒に暮らせるペット可賃貸の探し方から、契約時の注意点、退去時の原状回復費用の考え方・対策、ペットの無断飼育リスクまで、ペット可賃貸に関する情報を詳しく解説します。
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ペット可賃貸はどうやって探す?部屋探しのコツ
ペット可の部屋がそもそも少なく、ペット可専用タイプは家賃が高いです。ペット可を探す方法とかありませんか?
まず、①他の賃貸検索サイトでも探して、物件の選択肢を増やしましょう。
それでも見つからない場合には、②条件を見直すことや、③不動産会社に相談する方法がオススメです。
なるほど。詳しく教えてもらえますか?
①賃貸検索サイトを複数使い、ペット可物件の選択肢を広げる
ペット可物件は、全体の10%前後しかありません。単純計算で、10倍の努力が必要です。
そのため、賃貸検索サイトを複数使い、物件の選択肢を広げることが重要です。
具体的には、Googleで「賃貸検索サイト ペット可」と入力して、上位10サイトをチェックしましょう。
それでも見つからない場合は、条件を見直したり、不動産会社に相談が必要になります。
- 近くに動物病院がある
- 階下への騒音を気にしなくて良い1階や角部屋
- ケージを置くスペースがある
- 公園などの散歩しやすい施設が近い
- フローリングではなくて、クッションフロア・ポンディウム
②ペット可以外の条件を緩めて、物件の選択肢を広げる
たくさん探しても条件が合わないのなら、ペット可以外の条件を緩めることで、物件の選択肢を広げることができます。
おすすめの妥協する条件は、築年数と立地!
築年数が経っていても、中をリフォームしている物件や、古くなった空室対策でペット可にしている物件もあります。
また、お散歩することを考えても、自然が多い地域は都会より家賃も安く、ペットと暮らすのに適している場合があります。
どれくらいの築年数と立地条件なら許容範囲か、実際に見て判断してみましょう。
③最後の手段!不動産会社にオーナーへ交渉をお願いしよう
たくさん探しても条件が合わず、ペット可以外の条件を緩めても探せない場合には、不動産会社からオーナーへ、ペット可物件に変更をお願いしてみるのもひとつの方法です。
ペット可物件には、以下の2つのタイプがあります。
- ペット可専門の物件
- ペット飼育をオーナーが認めた物件
ペット可専門の物件は、賃貸の検索サイトに掲載されていることが多いため、見つけやすいが、家賃や設備などが一般的な物件よりも高めに設定されてます。
ペット飼育をオーナーが認めた物件は、空室対策でペット可を追加することが多く、空室に交渉があれば、オーナーさんが了解をしてくれるパターンが多々あります。
交渉が出来れば一般的なペット可物件より安く部屋を借りることが出来るので、内見をしてペット可に交渉できるなら借りるつもりになったら、不動産会社にお願いして、オーナーさんへ交渉してもらいましょう。
交渉例
(築20年くらいで空きが多いアパート)
この部屋ですが、ペット可に相談出来ないか聞いてもらえないでしょうか?
条件が通るなら契約に進めたいです。
敷金を2ヶ月分追加しても良いのでペット可に相談出来ないか聞いてもらえないでしょうか?
条件が通るなら契約に進めたいです。
ペット可専門の物件の特徴
- ペット専用設備が充実しており、ペットによる汚れがつきにくい壁紙を使用しているなど、ペットを飼う前提で建てられています。
- ペット用の足洗い場やコンセント位置が高い、クロスやフローリンクがキズ付きにくいなど、ペットと生活しやすい設備が整ってて快適です。
- ペットの飼育が前提となるため、家賃が高く、入居者のほとんどがペットを飼育しています。そのため、鳴き声や臭いなども、お互いに理解し合い、トラブルに発展しにくいです。
- 家賃が一般的な相場より1~2割ほど高額です。
ペット飼育をオーナーが認めた物件
- 古くなったり部屋の空きが多いなどの理由により、これまでペット不可であった条件を変更したケースが多いです。
- ペット不可であった物件でペット飼育を認めてるので、入居後に騒音の隣人トラブルやペット飼育に対する理解の低さからトラブルが発生する可能性があるから対策しましょう。
- ペットの飼育による損傷や汚れを想定していないため、傷や汚れが付きやすく、退去時に原状回復費用が高額になる可能性があるから対策しましょう。
ペット可物件の契約書、チェックすべき項目を解説
物件を見つけました。ペット可の許可ももらえたので申し込みをしようと思ってます。
ちょっとまって!
申し込みは契約書の内容を確認してからするのがおすすめです。
なるほど。
契約の時に気を付ける点やポイント、把握しておく内容はありますか?
はい、契約書の敷金・礼金、ペットの頭数や種類、増やすことが可能か、退去時の負担する内容を確認・把握してから申し込みをすると、トラブルを防ぐことができます。
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ペット可の敷金・礼金増額の理由と注意点
ペット可専門の物件やペット飼育をオーナーが認めた物件の敷金・礼金は、一般的な物件よりも高め・増額されることが多いです。これは、ペットによる損傷や汚れのリスクを回避するためです。
ここで、入居者が注意すべき点は、敷金と礼金の違いです。
敷金は退去時の原状回復費用に充てられ、余ったら返金されますが、礼金はオーナーへのプレゼントなので別途費用として退去時の原状回復費用を請求されます。
また、敷金の償却も礼金と同じ意味なので注意が必要です。
申し込みをする前に、敷金・礼金の言葉の意味や内容をしっかりと確認しておきましょう。
ペットの頭数・種類制限は守らないと、高額な費用を請求される!
ペット可の条件として、必ず頭数・種類の制限があります。
例えば、犬はOK、猫はNG、小型犬1匹までなどの内容をチェック!
頭数・種類の制限を超えてペットを飼うと、契約違反となり、退去時に高額な費用を請求されます。
契約違反による修繕費用は、ガイドラインや消費者契約法では守られず、全額負担が当たり前で、200万円近い金額を負担するケースもあります。
ペット可の退去費用は、部屋の状況と特約で大きく変わる!
ペット可物件を契約する際には、退去時の費用が特約で追加されることが一般的です。
しかし、特約で追加された金額だけを支払えばOKではありません。
部屋の状況によっては、特約で追加された金額とは別で追加料金を支払う義務が発生します。
特約で追加された金額・条件を把握して、余計な費用が追加されないように対策をしましょう。
- ペットによるキズよごれの補修費用
- 毛詰まりなどのクーラークリーニング
- においによる消臭費用など
ペット可の入居前準備・入居中トラブル原因と対策!
契約も終わって、あとは引っ越しするだけになりました。今のうちに準備することや、生活するうえで気をつける点はありますか?
はい。入居前に必要な準備は、キズよごれ対策と消臭対策です。
ペットが走り回ったり、爪とぎをして、部屋を傷つけたり汚したりすることや、ペット臭が部屋に染みつかないように、入居前にしっかりと準備をしましょう。
なるほど。
途中から対策しても、すでにキズよごれやにおいが染みついたら負担になるのですね。最初でしっかり準備します。
入居後は、ペットの足音や鳴き声がうるさくて、下の階や隣室に迷惑をかけたり、ペットが脱走して事故を起こしたり、数や種類を増やしたいけど、契約書に制限が書いてあって困ったりすることがあります。
これらのトラブルを防ぐために、入居前に準備しておきたいことや、入居後に気をつけたいことを、わかりやすく説明していきますね。
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ペット可の入居前に行うキズよごれ対策
ペットが走り回ったり、爪とぎをしたりすることで、部屋を傷つけたり汚したりすることの対策をしましょう。
ペットのひっかきキズ対策!部分取り換えできるカーペットやクッションシート
ペットが粗相した時にフローリングに染み込んでシミになることを防げて、簡単に張替え出来ます。下階への騒音防止も兼ねたタイプがオススメです。
ペット可物件の退去時トラブルを防ぐ!剥がせるクロスの効果と注意点
ペットの爪とぎによるキズを軽減するために、部屋を囲うように剥がせる壁紙を床から1mほどを貼りましょう。厚みのあるタイプがオススメです。
ペット可の入居前ににおい消臭対策
人間は汗や体臭などのにおいに慣れると、自分では気づきにくくなります。そのため、ペットを飼うなら、においが部屋に染みつかないように、常に気をかける必要があります。
においが強く染みついてしまうと、消臭クリーニングでも取り除くのが困難です。最悪の場合、原状回復費用として全額弁償を請求されることもあります。
次亜塩素酸水で消臭をする
事故物件やペット可物件の退去消臭には、国が認める消臭力を持つ次亜塩素酸水がよく使われます。しかし、類似品や使用期限など注意点も多いため、使用の際は十分に注意しましょう。
ペットの足音トラブル対策!一番多いトラブルを徹底解説
賃貸アパートは、防音をしていないことが少なく、音がダイレクトに下階に響きます。
あなたが感じていなくても、下の階には太鼓のように増幅されて騒音のように感じられることもあるのでトラブル予防を兼ねた防音対策をしましょう。
足音が原因でトラブルになっても、オーナー側や近隣住民にすでに対策をしていたことを伝えることができます。
- 防音性のあるカーペットやクッションシートを敷く
ペットの足音を防ぎます。部分取り換え出来るタイプがオススメです。
犬の鳴き声対策の2つのポイント!効果的な対策をわかりやすく解説
犬が吠えるのを防ぐには、しつけとストレスを減らすことが大切です。
しつけをしても、散歩や遊びを増やしても改善しない場合は、早めにプロのトレーナーに相談しましょう。
鳴き声が原因でトラブルになったら、オーナーや管理会社に改善に向けた取り組みを報告しましょう。
特に夜間に連日吠え続けた場合、他の入居者やオーナー側との信頼関係が失われ、強制退去になる可能性があるため、対策や改善をしていることを伝えるだけでも、気持ちは落ち着きます。
ペットの脱走事故で家具や壁紙を壊した場合、火災保険で補償される?
ペットの脱走事故は、飼い主にとって大きな悲劇です。
そんな部屋の中の家具や壁紙を壊してしまった時に、賃貸契約時に一緒に契約した火災保険で保証してもらえる可能性があります。
ただし、保険の中身が「借家人賠償の不測かつ突発的な事故」に該当するかで決まります。この条件は、不動産会社の紹介保険のほとんどで含まれていません。
そのため、保険の見直しをおすすめします。たすけ隊がオススメする火災保険なら、ペットの脱走事故も保証される可能性があります。
- 借家人賠償
入居者がオーナーに迷惑かけた時に使える
- 「不測」の例
普段から室内放し飼いは、家具や壁紙を壊すことは予測できる
ケージのカギを閉め忘れて脱走することは予測できない(不測)
- 「突発的な事故」の例
ケージのカギが壊れた状態で放置していたら突発的ではない
ケージのカギをペットが外したり壊したなら突発的
ペットの数や種類を増やしたい場合の注意点
現在ペットを飼っている場合、頭数や種類に制限がある場合があります。すでに飼っているペットにもう1匹迎えたい場合、まずは契約書を確認してみましょう。
契約書に書かれた頭数制限や種類を超える場合は、必ず事前にオーナー側の許可が必要で、許可が下りなければ、条件に合う部屋に引っ越す必要があります。
許可をもらう際は、メールや書面で必ず記録に残しておきましょう。記録がなければ契約違反となり、退去時に高額な費用を請求されます。
契約違反による修繕費用は、ガイドラインや消費者契約法では守られず、全額負担が当たり前で、200万円近い金額を負担するケースもあります。
ペット可物件で退去時にかかる費用とぼったくり対策
ペット可物件で退去するときには、①敷金償却・礼金、②特約の費用、③原状回復費用が負担になります。
入居前にしっかり対策をしておけば、これらの費用を減らすことができます。
①敷金償却と礼金は必ず負担
契約書に「敷金償却」や「礼金」の記載がある場合、オーナーに渡されて戻ってきません。
また、それらはオーナーへプレゼントになるため、別に原状回復費用を請求されます。
②特約はガイドラインで認められて負担だが、消費者契約法に違反のケースも
契約書に「ハウスクリーニング費用」や「消臭クリーニング費用」などの特約があれば負担ですが、これらの特約が消費者契約法に違反する場合には、無効となる可能性があります。
- ハウスクリーニング・消臭費用
金額の記載が無いなら無効を主張できる。
- 全面負担&減価償却ナシ
入居者に著しく不利な内容で無効です。
汚した範囲で減価償却した金額を負担すればOK
ペット可物件の原状回復費用
退去時に部屋の状態が悪いと、入居者は原状回復費用を負担しなければなりません。
ただし、入居者が対策をしてキレイにしていれば、特約にない消臭クリーニングやハウスクリーニング費用・補修費用を負担する義務はありません。
消臭や補修など自分で業者を探すことで費用が安くなるのでオススメです。
- ペットによるキズよごれの補修費用
- 毛詰まりなどのクーラークリーニング
- においによる消臭費用
ペットを飼うなら、無断飼育・契約違反は絶対NG
ペット可じゃないしオーナーの許可も取っていませんが、子猫が雨に打たれてたので家で保護しました。
かわいそうじゃないですか!
かわいそうですね。
でも、無断飼育・契約違反をすると、大きなリスクを負うことになりますよ。
リスクって?
具体的には、以下のリスクがあります。
- 全額・全範囲の退去費用を負担
- 部屋のリフォーム代も別で負担
- リフォーム代と別に損害賠償も負担
- 契約解除や強制退去
そんなことになるんですか!
はい。契約違反をしている人を、消費者契約法やガイドラインは守ってくれません。
- クロス・床は全室張替え。減価償却ナシの全額負担
- クーラーなどの設備の臭いが取れない場合は新品弁償で負担
など、200万円近い金額を負担するケースもあります。
それは怖いですね。どうすればいいんですか?
無断飼育・契約違反をしないように、ペットの飼育に必要な準備を整え、ペットのしつけや管理をする体制を整えてからペットを迎えましょう。
その方が、ペットもあなたも幸せになれますよ。
このページを一言でまとめると
探し方は見比べ→条件見直し→交渉
契約書チェックは礼金、頭数制限・特約
入居前準備はキズよごれ対策と消臭対策
入居中は、足音と鳴き声対策で防止
脱走事故は補償がある火災保険で安心
数や種類を増やしたいなら交渉と記録
退去費用は礼金・特約・原状回復費用
無断飼育・契約違反は絶対NG
ペットは家族の一員!
飼う前に環境を整え、責任を持って飼えるか考えてから決めましょう。
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