ペット可の探し方|トラブル防止 退去費用 無断飼育

今からペットを飼う予定ですが、注意点はありますか?

ペット可物件がありません。探し方はありませんか?

ペットを無断飼育しています。どうなりますか?

ペット可賃貸の探し方
ペット可の部屋って数が少ないのですが、家賃が高いです。安いペット可を探す方法とかありませんか?

自分の優先順位をつけて探し方を変えてみましょう。

❶条件を見直そう
ペット可物件は検索サイトで紹介している部屋の10%前後しかありません。
ペット可賃貸を探すなら他の条件を緩くして検索することが大事です。
おすすめは築年数と立地の条件!
築年数が経っていても中をリフォームしていたり、古くなった空室対策でペット可にしているケースが多いからです。
また、散歩することを考えても自然が多い地域は都会より家賃も安いです。
どれくらいの築年数と立地条件なら許容範囲か実際に見て判断してみましょう。
❷ペット飼育出来ないか交渉しよう
ペット可の賃貸には「ペット可」と「普通の部屋でペット飼育を認める」の2タイプがあります。
普通の部屋でペット飼育を認めるタイプは賃貸の検索サイトに載っているのではなく、自分で何回もペット可に出来ないか交渉が必要です。
しかし、交渉が出来れば一般的なペット可物件より好条件(家賃や設備など)で部屋を借りることも出来ます。
交渉例
築20年くらいの部屋で空きが多い部屋を、ペット可に相談出来ないか聞いてもらえないでしょうか?
条件が通るなら契約に進めたいです。

敷金を2ヶ月分追加しても良いのでペット可に相談出来ないか聞いてもらえないでしょうか?
条件が通るなら契約に進めたいです。

ペット可タイプの特徴
- ペットを飼育する目的のアパート・マンション、ペット用の足洗い場や室内のコンセント位置が高い、壁紙がクロスではなくてポンディウムなどペットを飼う前提で建てられている。
- 家賃が一般の部屋より高いためほぼペットを飼育している人が集まっているので鳴き声や臭いなどに対する理解が強い。隣人関係でトラブルになりにくい
- ペット用の足洗い場やコンセント位置などがペット向けで作られているので生活がしやすく、クロスやフローリンク傷などのトラブルになりにくい
- 家賃が相場より1~2割ほど高額なタイプが多い
ペット飼育を認めるタイプの特徴
- 一般的な賃貸物件でペットの飼育を可能にしたタイプ。当初はペット可でなかったため、入居後の隣人トラブルやペット飼育による理解の低さ、退去費用のトラブルは多い
- 古くなったり部屋の空きが多い場合にこれまでペット不可の条件を変更したケースが多い。
- これまでペット不可だったため、臭いや鳴き声トラブルに厳しく守られない場合には退去しなければならない。
- 床やクロスもペットを想定していないため、傷や汚れが付きやすく退去費用が高額になりやすい。
ペットの種類・数の確認
犬はいいけどネコはダメ!

小型犬1匹までです。

賃貸のペット可は必ず条件があります。
例えば子供を産んで頭数が増えたや、1匹の条件で2匹飼っても契約違反になるため、承諾なく頭数が増えたり無断でネコを飼ったなどの場合にはとても高額な費用を請求されます。
契約違反による修繕費用はガイドラインや消費者契約法は守ってくれません。
全額負担が当たり前で200万円近い金額を請求するケースもあります。
契約書をよく読んで、条件を変更したいのであれば貸主に承諾をもらい、書面やメールで残しましょう。
断られたらあきらめるか条件にあう部屋に引っ越すしかありません。
また、記録に残っていないなら契約違反をしたと判断されて泣き寝入りになります。
必ず承諾をもらったことを記録に残しましょう。
- 近くに動物病院がある
- 階下への騒音を気にしなくて良い1階
- ケージを置くスペースがある
- 公園などの散歩しやすい施設が近い
- フローリングではなくて、クッションフロア・ポンディウム

ペット可賃貸でよくあるトラブルと対策法
ペット可で許可をとってもトラブルになるのですか?

はい。
しつけ次第では強制退去になったり、退去費用のぼったくりなどがあります。

「足音」トラブルと対策
においや鳴き声より一番多いトラブルです。
賃貸アパートは階層防音をしていることが少なく、上階の音がダイレクトに下に響きます。
あなたが感じていなくても下の階には太鼓のように増幅されて騒音のように感じることもあるので注意しましょう。
ペットの飼育スペースに防音マットやタイルを敷きましょう。
ペットのひっかき傷がつくことにもつながるので退去費用を抑える効果も期待できます。
また部屋選びで1階を選んだり、角部屋を選ぶことも効果的です。
「鳴き声」トラブルと対策
特に深夜などの就寝の時間帯に連日続いて改善が無いと「貸主との信頼関係の損失」として強制退去になりかねません。
大事なのは、対策・改善をしているという点を伝えるだけでも、相手の気持ちも落ちつくことです。
連絡をしないで現状が変わらない状況が続くとオーナー側は強制退去の方針になります。
「におい」トラブルと対策
一緒に住んでいる入居者が絶対に気づかないのが「におい」です。
汗や体臭などと一緒でなれると自分では意識しないように人間の身体が作られているので意識して対策する必要があります。
「におい」は強く染みつくと消臭クリーニングでも取り除くことが出来ずに全額弁償です。
退去費用で一番高額な負担になるのが消臭関係なので対策をしましょう。
普段から消臭を意識しましょう。
オススメは事故物件やペット可物件の消臭に使われる次亜塩素酸水です。
偽物や類似品も多いのでお気をつけて

「隣人」トラブルと対策
隣人や階下に対して夜泣きやにおいなどが原因のトラブルになり、オーナー側に連絡が続くと強制退去の原因になります。
専用のペット可じゃないなら、住人みんながペット好きでないので、配慮することをオススメします。
飼い主の質が良いと思われるようにしましょう。
- 引越しのタイミングで隣人・階下の集合ポストへ挨拶と菓子折りを渡す
- ペットの散歩で共有スペースを通る時は必ず抱っこする
- 階段やエレベーターで粗相したらすぐに掃除する
「部屋の破損」トラブルと対策
普段はおとなしいし、ケージで飼っているのですが、仕事から帰ってきたら家中めちゃくちゃで・・・
ケージのカギを閉め忘れたのか、クロスとかキズだらけです。

このような事故の場合、たすけ隊がオススメする火災保険で補償してくれるケースがあります。
不動産会社の紹介保険より安くて効果があるので保険の見直しをオススメします。
保険の中身で、借家人賠償の不測かつ突発的な事故(自己負担1万円)が含まれている保険に変更しましょう。
借家人賠償であり、個人賠償ではありません。

「退去費用」トラブルと対策
ペット可の場合、退去費用は高額になりがちですが、ペット可を理由にしたぼったくりをするケースもあります。
ペット可で負担しないといけない退去費用の項目などを理解して対策しましょう。
ペット可で追加負担しなければならない項目
- クロス・フローリングのキズ
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ペットが入れるスペースに防音マットやカーペットを敷いたりクロスに貼って対策をしましょう。
普段は良い子でも壁を削って下地まで見えてしまったらそこだけで数十万かかる可能性もあります。
もしも、クロスやフローリングにキズを付けたからといって、全室のクロスやフローリングの弁償をする必要は、なく、キズを付けた範囲でツギハギの減価償却された部分負担でOK
詳しく知りたい退去費用相場|項目別の確認リストでぼったくりがわかる
- においの消臭
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においが無くても特約に消臭クリーニングの金額などが書かれている場合は負担で、書かれていなければ拒否してOK
しかし、普段から消臭などをせずにペット臭がするなら消臭の費用を支払わなければなりません。
部屋全体の消臭をしなければならず高額負担です。普段から消臭には気をつけましょう。
詳しく知りたい臭い|退去費用が高くなる|ペット可や孤独死に使われる消臭剤
- エアコンや換気扇の毛詰まり
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ペットを飼育することで起こる現象ですので特約とは関係なく負担しなくてはなりません。
退去時の大掃除でキレイに掃除しましょう。
自分で難しい場合にはくらしのマーケットで先に見積もりを取ってオーナー側の見積もりと比べて安い方を選びましょう。
詳しく知りたい大掃除|退去費用を減らす方法- くらしのマーケット をもっと詳しく
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- 相見積もりでオーナー側の請求がぼったくりかわかる
- 適正な請求だったら安心、ボッタくりなら安い業者に依頼
- 口コミで自分で選べる
依頼方法 ネット 保証 独自保険加入 対応エリア 日本全国対応
Q
「ペット無断飼育」のリスク
ペット可じゃないしオーナーの許可も取っていませんが、子猫が雨に打たれてたので家で保護しました。
かわいそうじゃないですか!

「かわいそう」で契約違反が無くなる・免除になることはありません。
自分でそのようなリスクがあるとわかっていて無断飼育をしている以上、契約解除や損害賠償請求は当然です。

部屋のリフォームも含めて高額請求を負担しなくてはなりません。
契約違反ですので、消費者契約法もガイドラインも守ってくれません。
クロスの全面張替えに全室消臭、クーラークリーニングに床の張替えなどペットが原因の傷・汚れ・においを修繕する費用は全額負担です。
契約書の内容次第では損害賠償請求や強制退去も当然になります。
それだけのリスクがあることを理解して判断することをおススメします。
ひとこと まとめ
ペットは新しい家族!
ちゃんと環境を整えて責任をもって飼える環境がとても大事です。
